ソードのAの意味は主張と認知されること

[ソードのAの意味と基本] [正位置の解釈] [逆位置の解釈]
[ソードのAの中級解釈] [比較的解釈] [イメージ像]

ソードのAの意味と解釈

タロット占いでの解釈の基本事項

「ソードのA」の意味と解釈法の解説になります。ソードのAの持つ意味や世界観を理解することで、適切な解釈ができるようになります。

タロット占いでは、展開されたカードの全体像から、個々の意味を掘り下げて読み解くことが基本となります。ソードのAが、どのような意味や背景があるのかを確認してみましょう。タロットカードの関連性と世界観などを考慮することで、より的確に解釈することができます。

ソードのAの意味と解釈

ソードのAの意味と基本
Ace of Swords

[ソードの2の意味へ] [ソードの王の意味へ]

ソードのAの概略

ソードのAの意味と基本
「主張」

ソードのAのタロットカードは、願望への積極的な姿勢や将来や成功への野心を意味します。強い願望への意欲や積極的姿勢、自分自身の考えの強さなどを意味します。道が険しくとも、進む勇気や覚悟があること、真っ直ぐな芯のある状況や考えを意味します。覚悟や勇気を持って、最初の一歩を踏み出すことを意味します。険しい道のりに一歩を踏み出すこと、自分の意見を主張することなども暗示します。

正位置では、目標に対しての明確な意思表意をして一歩を踏み出して行くこと、積極的な意志や行動が良い結果に結びつくこと、将来の危険や問題に対して進み始めて行くことを意味します。

逆位置では、欲望に執着するあまり周囲の反感を買ってしまうこと、自分自身の考えを貫き通してしまうことで失敗を招いてしまうこと、意思を明確に表現できないことで望みが叶わなくなることを意味します。

正位置逆位置共に、意思表示をすることや危険な道のりへの第一歩などを表します。

ソードのAの意味と基本

ソードのAの意味と象意
正位置の解釈

ソードのAの意味や詳細事項、ソードのAの正位置の解釈法になります。タロット占いにおいて、ソードのAが正位置で出現する際には、ソードのAの意味が純粋に表れると解釈します。表裏の無い状況や、良し悪しを問わず結果が出やすい状況であることを表します。

ソードのAの正位置のイメージ

▼ソードのA 正位置の解釈の仕方

自分の意思や考えが周囲の人々に認められることや、気持ちや行動が積極的なものに変わること。問題や困難に立ち向かう覚悟を持って、積極的に挑戦して行くことなどを意味します。

野望。野心。大望。抱負。支配。征服。克服。勝利。受賞。決意。覚悟。認知。決断。挑戦。冒険。直進。展望。好奇心。積極的。向上心。大事業。

・夢に向かい積極的に挑戦して成功することができる。
・しっかりとした自分の気持ちや考えを確立すること。
・今までの実績などが認められ立場が大きく向上する。
・成功と繁栄への新しい方向性を見出すことができる。
・自分の将来に対し、考えと心境に大きな変化がある。
・考えや企画などが周囲の人に認められて賞賛される。

▼ソードのA 正位置の解釈の例

・目標や成功が近づいてくるのが分かり、より積極的な気持ちになることで達成を果たすこと。
・自分の考えや行動が周囲の人々に認められ、出世への大きなチャンスを掴むことができる。
・新しい可能性や方向性を見つけ出して、将来の成功や繁栄への切符をがっちりと掴めること。

▼ソードのA 正位置の対策

主張すること。まっすぐ向き合うこと。正直になること。強気になること。挑戦する死生を持つこと。

ソードのAの意味と象意
正位置の解釈

ソードのAの意味と象意
逆位置の解釈

ソードのAの意味や背景の詳細事項と、ソードのAの逆位置の解釈の仕方の基本的な解説になります。ソードのAが逆位置で出る際には、ソードのAの意味が正しく表れず、不足するか過度になり過ぎるかという意味合いが強くなります。ソードのAが逆位置で出たとしても、正位置の意味合いを考慮することが大事になります。逆位置は、表裏がある状況や状況が不明瞭で結果や答えが出にくい事を表していると読み解きます。

ソードのAの逆位置のイメージ

▼ソードのAの意味と逆位置の解釈の仕方

自分の考えや願望に固執してしまい周囲のことが見えなくなることや、周囲からの支持や信頼を失ってしまうこと。周囲と衝突してしまうことや、自分の考えを主張できないことなどを意味します。

犠牲。危険。欺瞞。慢心。独善。独裁。強引。豪快。強情。失敗。問題。孤立。転落。懐疑的。逆に弱気。気まぐれ。優柔不断。自己中心的な考え。

・気分や周囲に流されてしまい、自分を主張できない。
・周囲に対して独善的な態度になり支持と信頼を失う。
・視野が狭く自己中心的になり信頼や愛情を失うこと。
・欲望に固執し過ぎて周囲を見失い立場が損なわれる。
・強引な行動に出てしまい手痛い敗北を喫してしまう。
・成功の代償に多くの物を失い喜びが半減してしまう。

▼ソードのAの意味と逆位置の解釈の例

・独善的な態度や考え方が問題の原因となり、次第に周囲の人々の信頼や支持を失ってしまう。
・周囲の状況や意見と自分の気分に流されてしまい、自分自身を主張できなくなってしまう。
・一時的な成功と勝利を手に入れることができるが、その代償に失うものはとても多くなる。

▼ソードのAの意味と逆位置の対策

自信を取り戻すこと。意見をはっきりさせること。道を間違えないこと。流されずに対応すること。

ソードのAの意味と象意
逆位置の解釈

ソードのAの中級解釈

上記のソードのAの基本的な意味を理解した上で、更にタロット占いの解釈の幅を広げるための内容となります。タロットカード全体の知識や繋がり、世界観などが把握できてから参考にしてみましょう。

ソードのAの別称：所信表明カード

正位置

逆位置

▼アルカナの背景

タロット占いにおける小アルカナのソードは、日々の日常生活の中における問題や障害と危険度合いなどを表します。人間関係や人の気持ちで解釈する際には、苦手な相手や嫌いとなる相手、不信感や苦手意識、警戒心や敵対心などのネガティブな感情を背景として考慮することが大事になります。

▼ソードのAの前後との関係

ソードのAの前にあたるタロットカードはソードの10となり、後ろにあたるタロットカードはソードの2となります。ソードのAのカードは、ソードの10の影響を受け、ソードの2のカードに影響を与えます。タロット占いにおいてソードのAのカードを解釈する際には、ソードの10を背景としてソードの2へ至る流れにあることを考慮しながらソードのAの意味と解釈を掘り下げるようにしてください。ソードのAのカードがタロットの全体像の中でどのような位置付けにあり、ソードの10とソードの2との関係性を考慮して解釈することがタロット占いの結果の解釈では大事になります。ソードのAの基本的な意味となる「認知されることと信頼を失うこと」に併せ、ソードの10の意味「状況の終わりと状況の好転」、ソードの2の意味「状況の停止と人間不信」を正位置・逆位置に準じて解釈していきます。この際、「正位置だから良い」「逆位置だから悪い」というような安易な解釈はせず、正位置の意味合いを踏まえた上で、逆位置の解釈をすることを忘れないようにして下さい。

前のカード

ソードのA

次のカード

ソードのAは、前のソードの10での状況が行き詰り崩壊する流れを背景とし、次のソードの2での問題と対峙して進めなくなる状況への流れを背景とします。ソードの10は、状況が行き詰ることですべてが収束すること、諦めなければいけない状況になることを表します。またすべてが終焉を迎えることや自分自身に災難が訪れることを表します。このようにソードのスートの流れの中で、すべてが行き詰ることや崩壊するというのがソードの10であり、ソードのAはそのすべてが崩壊した後のゼロからの再出発を表します。また、ソードの10を目指しての第一歩になるため、ソードのAは危険な旅に出発することや、前途多難な問題に挑戦していくことを表します。進む道は険しく前途多難というのがソードのスートになり、ソードのAで出発した後には実際に問題と直面して身動きが取れなくなるソードの2が待っています。このように、ソードのAは危険を覚悟して決意表明をすること、損害を覚悟して宣戦布告をするというような背景を考慮し、ソードの10を目指して行くという流れを忘れないようにすることが大事になります。

▼タロットカードの比較的解釈

タロットカードを対比させることで、どのような背景や繋がりがあるのか、どのように読み分けるのかを解説しています。個々のカードの解釈をする際、視野を広げるために、各カードを対比させてイメージしてみましょう。

▼ソードのAとワンドのAとの比較

ソードのA

ワンドのA

ソードのAは、危険を覚悟して前に進み始めることを表し、自分の身を削ることや損害を被ることを決意するというのが背景にあります。ワンドのAは、目的地を目指して進み始めることを表し、自分の身を削ることあ損害を被ることは考えてもいないという背景にあります。共通点として、目的地に向けての第一歩というものになりますが、ソードのAは災難や危険が待ち構える目的地に対し、ワンドのAは普段の生活の中での普通の目的地というものになります。ソードのAでは、前人未到の地や雪山の登山に挑戦するような背景であり、ワンドのAでは、買い物や遊びに行くというような背景になります。危険な行程と平和な行程という違いになり、覚悟の程やその先に訪れるであろう出来事に大きな差があります。

▼ソードのAとカップのAとの比較

ソードのA

カップのA

ソードのAは、相手に対しての厳しい意見や発言になり、相手のためになるというのも考慮して、叱咤激励をすると言う背景になります。カップのAは、相手に対しての優しい意見や発言になり、相手を思う気持ちや愛情表現をすること、相手を優しく励ますという背景になります。共通点になるのは、相手に対して気持ちや考えを表現するという部分になりますが、ソードのAでは厳しさや鋭さというのが背景になり、カップのAでは優しさや愛情というのが背景となります。ソードのAは、その背景から厳しい内容となり、対応を間違えると衝突などに発展してしまう恐れがある内容になります。カップのAは、その背景から愛情のある内容となり、相手との関係の向上や恋愛関係への発展という可能性がある内容になります。

▼ソードのAとペンタクルのAとの比較

ソードのA

ペンタクルのA

ソードのAは、危険な行程に挑戦するような覚悟を持ち、勢い良く一歩踏み出すことを意味します。刺激を求めての第一歩であり、改革などを含めての挑戦を背景として持ちます。ペンタクルのAは、堅実で安定を求めての一歩であり、保守的な考えを背景にした行程や前進になります。将来の安定を求めて一歩を踏み出すという背景を持ちます。共通点となるのは、第一歩を踏み出すという部分になりますが、ソードのAは、挑戦や革新という勝負への第一歩が背景となり、ペンタクルのAは、保身や安定という保守への第一歩が背景となります。攻めか守りかというのが大きな違いとなり、危険を承知で勝負に行くのがソードのAとなり、利益を考慮して堅実に行くのがペンタクルのAとなります。

▼ソードのA正位置のイメージの捉え方

▼ソードのA 正位置のイメージ

ソードのAの正位置は、問題や危険に対して強気の姿勢を持つこと、挑戦する一歩を踏み出すことを表します。危険な行程に対しての勇気ある覚悟を示すことを表し、これからの道は危険と困難に満ちていること、一歩踏み出すごとに道は険しくなっていくことを表します。緊張感が漂うことや、目的地までの行程は険しいこと、言葉や行動には棘があることが背景になります。勇気ある決断や行動という面もありますが、無謀な挑戦でもあり、理解を得るのは簡単ではないという側面もあります。言葉は鋭く相手を傷つける部分もあり、行動は強引で挑戦的なものになることを表します。

▼ソードのA逆位置のイメージの捉え方

▼ソードのA 逆位置のイメージ

ソードのAの逆位置は、問題や危険に対して思い切った一歩を踏み出せないこと、逆に思い切って踏み出した一歩が原因で、危険にさらされることを表します。困難な行程に対して進めずに答えを出せないことや、引き返すこともできないこと、思い切って踏み出せば困難しかないことが背景となります。どちらにしても苦難な道のりであり、感情的な判断は命取りとなることもあります。言葉は鋭く相手を傷つけ挑発するものとなり、行動は強引で相手の反感を買ってしまうこともあります。逆に明確に意思表示をしないことには考えが伝わらないことも表します。

ソードのAの中級解釈