太陽の意味は陽光と将来の可能性

[太陽の意味と基本] [正位置の解釈] [逆位置の解釈]
[太陽の中級解釈] [比較的解釈] [イメージ像]

太陽の意味と解釈

タロット占いでの解釈の基本事項

「太陽」の意味と解釈法の解説になります。太陽の持つ意味や世界観を理解することで、適切な解釈ができるようになります。

タロット占いでは、展開されたカードの全体像から、個々の意味を掘り下げて読み解くことが基本となります。太陽が、どのような意味や背景があるのかを確認してみましょう。タロットカードの関連性と世界観などを考慮することで、より的確に解釈することができます。

太陽の意味と解釈

太陽の意味と基本
The Sun

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太陽の概略

太陽の意味と基本
「陽光」

太陽のタロットカードは、幸せな状況や期待の持てる将来性などを意味します。とても安定し、明るい未来や可能性を感じられる状況や、成功や完成が目前にある状況などを意味します。非常に良いカードですが、完全に成功しているわけではなく、まだ先に進まなければいけないことや、基盤が根付いているわけではないのが注意点でもあります。目の前の状況を大事にし、成功を確かなものにすることが大事です。

正位置では、目の前の状況に明るい兆しがあり状況や気持ちが前向きに変化していく過程や、状況も心境も明るい日差しを浴びているような晴れやかな状態になることを意味します。

逆位置では、一時的な問題や障害が浮上して状況が停滞してしまうことや、これまで順調だった物事の流れが一時的に止まってしまうことを意味します。

正位置逆位置共に、目の前の状況が明るく今後に期待が持てること、笑顔を大事にするとより明るい状況になることを表します。

太陽の意味と基本

太陽の意味と象意
正位置の解釈

太陽の意味や詳細事項、太陽の正位置の解釈法になります。タロット占いにおいて、太陽が正位置で出現する際には、太陽の意味が純粋に表れると解釈します。表裏の無い状況や、良し悪しを問わず結果が出やすい状況であることを表します。

太陽の正位置のイメージ

▼太陽正位置の解釈の仕方

抱えてきた問題や障害は取り除かれ、状況は次第に明るく落ち着いてくること。将来への明るい可能性や無限の発展を実感できるようになる状況と過程などを意味します。

陽光。魅力。結婚。恋愛。妊娠。恩恵。達成。成就。満足。信頼。恋愛。友情。兆し。笑顔。平和。安定。可能性。将来性。発展性。明るい状況。

・次第に状況が落ち着き、将来を見通せる状況になる。
・新しい人との出会いや、恋愛での躍進が期待できる。
・将来を考えての交際を首尾よく始めることができる。
・問題や障害が無くなり状況の流れは明確になること。
・状況の変化に満足し、心から穏やかな気分になれる。
・自分自身が受け入れられ将来への評価は高まること。

▼太陽正位置の解釈の例

・これまで非常に良い関係だった異性から、告白やプロポーズなどがあり喜びを感じられる。
・落ち着きを取り戻し新しい状況に至ることや、将来への無限の可能性と発展性を手にする。
・今だけではなく将来のことも視野に入れた、明るく前向きな人間関係を築くことができる。

▼太陽正位置の対策

明るく楽しむこと。笑顔を大事にすること。感謝の意を忘れないこと。目の前の状況を大事にすること。

太陽の意味と象意
正位置の解釈

太陽の意味と象意
逆位置の解釈

太陽の意味や背景の詳細事項と、太陽の逆位置の解釈の仕方の基本的な解説になります。太陽が逆位置で出る際には、太陽の意味が正しく表れず、不足するか過度になり過ぎるかという意味合いが強くなります。太陽が逆位置で出たとしても、正位置の意味合いを考慮することが大事になります。逆位置は、表裏がある状況や状況が不明瞭で結果や答えが出にくい事を表していると読み解きます。

太陽の逆位置のイメージ

▼太陽の意味と逆位置の解釈の仕方

実際の状況は思うほどには悪くはないが、気持ちが乗らずに発展性がいと考えてしまうこと。状況の流れが停滞し、将来につながる道に不安が出てくる状況と過程などを意味します。

延期。中止。中断。停滞。中絶。衰退。放棄。消沈。挫折。半端。妊娠。不満。無計画。婚約破棄。マンネリ。影が差す。白紙になる。成り行き任せ。

・計画性がなく行き当たりばったりで問題が多くなる。
・成り行きに任せてしまい、自己主張ができないこと。
・気持ちが長続きせずに途中で物事を放棄してしまう。
・計画や予定に陰が差して中止や延期になってしまう。
・自分のことしか見えなくなり周囲から孤立すること。
・将来を誓った相手との距離が、遠くに感じてしまう。

▼太陽の意味と逆位置の解釈の例

・目標や成功に向い努力を重ねているはずなのに、途中で忍耐が続かずに挫折してしまう。
・大事にしていた企画や予定に陰が差し、中途半端なところで中止や延期になってしまう。
・これまで順調に進んできたものの、次第に不安になり問題や障害を感じ前進が阻まれる。

▼太陽の意味と逆位置の対策

前向きに考えること。心から楽しむこと。笑顔を取り戻すこと。天に感謝すること。不安を抱かないこと。

太陽の意味と象意
逆位置の解釈

太陽の中級解釈

上記の太陽の基本的な意味を理解した上で、更にタロット占いの解釈の幅を広げるための内容となります。タロットカード全体の知識や繋がり、世界観などが把握できてから参考にしてみましょう。

太陽の別称：スマイルカード

正位置

逆位置

▼アルカナの背景

タロット占いにおける大アルカナは、人生においての大事な節目を表し、人が生まれてから亡くなり輪廻転生を経て再び生を得るまでの過程となります。現実的な人生の面では、入学や入社、転職や転居、結婚や離婚などの人生の大きな節目を表すことになります。

▼太陽の前後との関係

太陽の前にあたるタロットカードは月となり、後ろにあたるタロットカードは審判となります。太陽のカードは、月の影響を受け、審判のカードに影響を与えます。タロット占いにおいて太陽のカードを解釈する際には、月を背景として審判へ至る流れにあることを考慮しながら太陽の意味と解釈を掘り下げるようにしてください。太陽のカードがタロットの全体像の中でどのような位置付けにあり、月と審判との関係性を考慮して解釈することがタロット占いの結果の解釈では大事になります。太陽の基本的な意味となる「将来の可能性と目標の中断」に併せ、月の意味「曖昧な状況と明瞭な状況」、審判の意味「状況の復活と再起不能な状況」を正位置・逆位置に準じて解釈していきます。この際、「正位置だから良い」「逆位置だから悪い」というような安易な解釈はせず、正位置の意味合いを踏まえた上で、逆位置の解釈をすることを忘れないようにして下さい。

前のカード

太陽

次のカード

太陽は、前の月での不安定な状況や道に迷った状況からの流れを背景に持ち、次の審判での最終的な結果に至るという背景を持ちます。月では真夜中に道に迷っていた状況にありましたが、夜が明けて太陽が昇ることで、目の前の状況が明るく輝いてくるというのが太陽の背景になります。そのため太陽では不安や迷いが晴れること、目の前の状況が明るく輝くこと、そのような状況にあることから未来が明るくなるだろうと推測できることを表します。明けない夜が無いことを太陽が示していることや、悩まずに前に進めば状況が明るくなるという事を教えてくれています。大アルカナの一連の流れで考えても、最終的な結果に至る審判の一歩手前でもあり、一番明るく楽しく状況が盛り上がるという場面にもなります。ハッピーエンドになるまさに絶好調の状況であり、心境となりますので、これまでの長い道のりの中で、そのすべてが報われ、幸せや喜びに変わることを太陽は背景に持つことになります。この流れに乗ることで、次の審判による良い結末と次の段階に切り替わる大きな変化を迎えるという事になります。

▼タロットカードの比較的解釈

タロットカードを対比させることで、どのような背景や繋がりがあるのか、どのように読み分けるのかを解説しています。個々のカードの解釈をする際、視野を広げるために、各カードを対比させてイメージしてみましょう。

▼太陽と前の月との比較

太陽

月

太陽は、目の前の状況が明るく照らし出されることにより、幸せや喜びに心が満たされることを表します。月は、目の前の状況が暗く道が見えなくなることから不安に満たされることを表します。太陽は陽であり、月は陰であり、対になる関係性を表していると捉えることなどもできます。人としての明るい側面を表す太陽と、人としての暗い側面を表す月とが存在し、心の内側でどちらが大きいのかで太陽と月が替わると判断することができます。太陽では実に様々な収穫がありますが、月では不安や悩みばかりで気苦労が絶えないというのがあります。太陽は、ポジティブな思考で物事に取り組むのに対し、月ではネガティブに考えるばかりで物事に取り組めないという事を表します。

▼太陽と次の審判との比較

太陽

審判

太陽は、これまでの流れの中ですべてを乗り越えてきたことで幸せや喜びを受け取るという事を表し、審判は良い結果に至ったことで、更に次の段階にシフトしていくという事を表します。喜びと幸せを手にする瞬間が太陽であり、その後の状況や進展は審判という流れになります。太陽では今がまさに幸せであり、今後もこの幸せが続であろうという楽観的な背景になりますが、審判では幸せを手にしたことで次のステージに昇ること、次なる一連のストーリーが始まろうとしていることが背景になります。結婚をするという事で幸せを感じて喜び溢れるのが太陽となり、結婚後の現実的な生活や日々の家事育児、親戚関係や老後の生活を考えていくのが審判の背景ともなります。

▼太陽と対になる隠者との比較

太陽

隠者

太陽は、正義から始まった魂の世界である幽界での最後にあたり、様々な試練や難題をクリアした後の喜びや成功という部分に焦点があたります。隠者は、魔術師から始まった人の世界である物質界での最後にあたり、様々な人生経験を経た後で悟りを開く境地に焦点があたります。太陽は、これまでの苦難が大き過ぎたことで、それを乗り越えて目の前の状況が明るく輝いていくことを表し、隠者は、これまでの若かりし頃の人生が明るく輝いていたことを思い出しながら隠居することを表します。共にこれまでの過程を経たうえで至る境地となりますが、その温度差や明るさは正反対でもあり、その状況に至るまでの過程の厳しさも大きく変わってくることを背景として考慮することが大事になります。

▼太陽正位置のイメージの捉え方

▼太陽正位置のイメージ

太陽の正位置は、現状への満足と、将来への明るい兆しを表します。穏やかな日差しの中で、明るく楽しめる状況であることや、幸福感に満たされている状況などが背景となります。今が非常に楽しく幸せであること、不安要素が無く、問題も抱えていないため、これからの未来も明るいだろうという期待に満ちているという状況になります。気持ちが満たされていることや、不安が一切ないことから、何をしても心から楽しめること、そのような幸せな状況に恵まれていることが背景にあります。目の前の幸福が今後も続くだろうという期待が含まれているのが特徴です。

▼太陽逆位置のイメージの捉え方

▼太陽逆位置のイメージ

太陽の逆位置は、現状に対して不満があることや、将来に対しての不安があることを表します。実際には、目の前の状況はとても充実し心から幸せであると感じられるにもかかわらず、欲が出てしまっていること、思い通りにしたくなって満たされなくなっていることが背景にあります。また、目の前の状況は明るくても、心に不安や悩みを抱えていることから、素直に楽しめないこと、これからの将来を考えると気が重くなることも表します。悲観的に考えてしまう心の問題が焦点となり、この問題点を改善することで、本来の心から楽しめ満足できる状況に至ります。

太陽の中級解釈